251 ファシリテーション-仕込みとさばきで効率よく-[GLOBIS]

ファシリテーション受講まとめ。1/17.18受講。

Opinion:ファシリテーションは学級会から始まっている。もっと教育現場にビジネスのエッセンスを

ファシリテーション…”腹落ち”を生み出すコミュニケーションの技術。

腹落ちとは…

  • 目的と理由を明確に理解し
  • あるべき姿を自ら描き
  • ワクワク感をもち
  • 当事者意識が持てるレベルで
  • 納得している状態。

では、以下より、ファシリテーションで重要な”仕込み”と”さばき”のステップにわけて、確認していく。


  1. 入念な”仕込み”がミーティングの成否をわける
  2. “さばき”のプロセスはどうあるべき?
  3. それでもまとまらないときはある。留意点とは?

1.入念な仕込み”がミーティングの成否をわける

1-1 出発点と到達点を明確にする

到達点を明確にしないと、議論の方向性をみうしなうことがあります。ただの検討事項に終わらせず、行動レベルで前進させられる結論に到達すべき。もちろん、参加者が”腹落ち”した状態にならなければならない。

1-2 参加者の状況を把握する

ファシリテーターとなるときは、アジェンダを事前に予告し、参加者には認識レベルをあげるため、自分の考え、データをもちよって参加させるようにしている。また、利害関係や個人的感情が関わってくる場合もあるため、それぞれの立場を想定することも重要。

1-3 到達点にいたるまでの”論点”を決める

論点の難所:

  • 論点は発言されないことが多い
  • 発言に複数の論点が含まれる
  • 複数の論点の関係が複雑中場合も多い
  • 一部の論点にのみ注目しがち

議論の準備として論点の地図は、非常に有効。頭の中で、どう議論が移っているのかのシミュレーションができる。万が一、脱線がひどい場合の修正もいち早くできると思われる。一部の論点はもしかしたら簡単に答えがでているものの可能性もある。


2. “さばき”のプロセスはどうあるべき?

2-1 発言を引き出す

論点を明確にして、質問の言葉遣い(ワーディング)に留意し、質問をすべき。ファシリテーターが論点の地図を描けていないと、話が拡散しまとまらず生産性が落ちる。また、逆に、発言者ごとの、発言量のバランスが偏りすぎる場合の対処も必要かもしれない。

2-2 発言を理解して共有する

発言内容を、論理的にかみくだいてあげること、繰り返して共有させるプロセス。これは、議場を落ち着かせ、本筋を理解させるのに効果的と思われる。

2-3 議論を方向づける/2-4 結論づける

重要なことは、ひとつの論点の結論が導かれたことだけではない。それ以外にあふれた論点を適切に対応を決めていく必要がある。

いくつかは、答えのでない普遍的なもの、また、どちらになっても大勢に影響がでないもの、それ以外は続けて話し合うのか次回に持ち越すのかなどの判断がせまられる。また、一致点と対立点を明確にしておくことも必要。


3. それでもまとまらないときはある。留意点とは?

対立意見が起きる原因は、論点がずれているとき、総論賛成各論反対のとき、適用できないケースが挙げられるとき、感覚的かつ経験則的に反対、など。

結論づけて、これからやろうとしていること、役割について、強制的に決めていくのではなく、プロセスの中で、最大限現場感覚、それぞれの立場を尊重しておくべき。物理的に不可なのに見込みが甘いケース、大げさに掲げるが効果が薄いケース、最後は腹落ち度合いによると思う。


思うこと

この講義を通じて一番思ったことは、日本の教育は、もっとビジネス寄りになるべきという結論。

小学生のころから、学級会はあって進行役をつとめることもあったはず。人生の大半をこのビジネスの場の中で生きていくわけなので、”ファシリテーション”のように、ビジネスにつながる思考や技術は、もっと効率的に学校で教えるべきではないかと思う。

日本には、お金儲けが悪いことのように言う傾向がある。また、お金持ちは自慢する人、悪い人のような。幸せの定義は人それぞれだが、お金は、付加価値の対価でもある。お金に色はない。早めに世の中を幸せにする”お金儲け”につながる教育が必要。

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